交差点の角にあるコンビニで、肉まんを買って車の中でほおばっていたら
信号待ちをしている若い女の子が2人目に入った。
信じられないぐらいかわいかったとか、
アゴが外れそうになるぐらい短いスカートをはいていたとか
そういうことを言いたい訳ではなくて、何かがおかしい。
2人とも携帯電話を握り締めてメールを打っている。
信号が変わり渡ろうとした瞬間、
一言二言、言葉を交わし並んで歩き出した。
どうやら友達同士、あるいは仕事帰りの会社の同僚と言ったところか。
もちろん横断歩道を渡りながら2人とも無言でメールを打っている。
反対側から渡ってきた男の子もやっぱりメール。
違和感を覚え、コンビニの前に視線を戻すと、
そこでも4,5人の女子高生グループが全員、携帯電話を握り締めている。
いつか読んだ田口ランディのモザイクだったかコンセントだったか、
渋谷の街を歩いてる人のほとんどが、うつむいてメールを打っており、
その姿が何かに祈っているように見えた。と言うような描写があったのを思い出した。
携帯電話はもはや宗教か?
目の前にいる人とコミュニケーションをとらない。
だけど誰かと繋がっていないと落ち着かない。
なんだか薄気味悪い感じがしてしょうがなかった。