インドはニューデリーのカオサンロードとも言える、
定宿のあるメインバザール(パハールガンジー)
インドはニューデリーのカオサンロードとも言える、
定宿のあるメインバザール(パハールガンジー)
*仕入れに出向くインド人ばかりのローカルマーケット。
*iPhone4/Camerakit
映画マッハで登場した謎の格闘場に続く細く長い路地。
人がすれ違うのが精一杯。
世界中からバックパッカーが集まるカオサンロードから
ランブートゥリーへ抜ける小道なのです。
100mも歩けば世界中からバックパッカーが集まるカオサンロード。
男が眠るここだって決して静かな場所ではない。
沢山の人が行きかいクルマの量も多い。
だが男は眠る。コトンと突然事切れたかのように路上に身を投げ出し、
すやすやと気持ち良さそうに眠る。
履物は見当たらなかったが身なりはこぎれいで、
路上生活者の風貌では無かった。
iPhone4/Spica
ただ眠る。理由も無くそこで眠たくなったから眠る。
日本では決して許されることではないが、
ここタイでは特に咎められるようなことではないのかも知れない。
ヒト一人路上で寝てたからと言って、きっと大したことではないのだ。
iPhone4/TiltShiftGen
バンコクの電話ボックス。
暑い国なので、出入り口のドアはいつの間にか外され、
路地の片隅に忘れ去られたまま、
ひっそりと夜更けに浮かび上がる。
ほとんど意識することのなくなった電話ボックス。
高校生のポケットにも、便利な携帯電話が入っている時代だ。
それでも貧しい地方から来た出稼ぎ組みの中には、
少しでも節約しようと、利用する人は少なくないのかもしれない。
*iPhone4/CameraKit
プープー、プープーと、どこか頼りない電話の呼び出し音。
つかの間、その狭い空間には、
貧しいけれど家族や友達に囲まれ楽しかった、
豊かな田舎の田園風景が広がっているのかもしれない。
数年前に仕入れで訪れたハノイの市場での一枚。
ドンスアン市場だかハンザ市場だか、
それとも名もないような小さな市場だったか、もう忘れてしまったが、
市場の人ごみと喧騒を避けるように、ひっそりと何年も前からそこで、
私がやってくるのを待っていたかのような空間。
今日のメルマガのトップにも使ったが結構お気に入りの一枚だ。
カメラはそのころだからコンデジの安いやつ。
その瞬間そのタイミングでないと撮れない写真というのは確かにあって、
この一枚もそんな偶然が重なってカメラに収めることが出来た。
長いこと仕入れでアジアの市場を歩いていると、
市場の雰囲気というか空気で、そこに自分が欲しい商材があるかどうか、
ある程度カンの様なもので分かるようなる。
ここの市場は特に目新しいものもなく、
どんなに歩き回っても面白い商材は見つからなかった。
そんな昼下がり、ほとんど諦めかけた時に偶然出会ったアジアの風景。
疲れた身体で階段を上り、二階の通路をひとつ右に折れた所にその空間があった。
カメラは2度構えた。入り口から男を見下ろす角度で1度。
それから5、6歩近づいて初めてシャッターを押した。
もしかするとカメラの音や空気の動きで、男が薄く目を開けたかも知れない。
それとも強いアジアの日差しに疲れ、硬く目を瞑ったままだったかもしれない。
不思議なもので、シャッターを押した後のことは何も覚えていない。
撮る前の記憶があるだけだ。
そして階段を上っている時の「何かに出会えそうな予感」だけは、
今でも感覚として身体の何処かに眠っている。
知らない街をデタラメに歩いて迷子になるのが好き。
アジアに通い始めて13年が過ぎた今でも直らないクセのひとつ。
やっぱり路地が好き。