私は今、おでんを煮込んでいる。
クツクツコトコト煮立たせる訳でもなく、ぬるくなる訳でもない。
おでんにしてみれば「一体オレ達をどうしたいのよ(T_T)」という
いわゆるイジメ煮ってやつだ。
夕べは牛筋を3時間ほど煮込んだ。米をひと摘み入れて大根だって下湯でした。
今日は味の染み難い種から、かれこれ2時間は煮込んでいる。
昆布と鰹節でとった黄金の出汁に、牛筋の旨味が加わって
近年稀にみる大絶賛の出来になりそうな予感。
羅臼昆布の一等品はじっくり水出汁から丁寧にとったし、
鰹節は「一番だし」のみ使用だ。
大根の面取りなんて当たり前で、ゆで卵は綺麗に剥ける様に酢を入れて
沸騰してからきっちり12分、セオリー通りゆでた。
細かいところまで、気を使えば使うほど味が良くなるのは料理の基本。
色付けにちょっとの濃い口醤油と、万葉の昔から同じ製法で作られる
塩竃の藻塩でアタリつけてもう2時間ほど煮込む。
「ぐわえごぃぐげぉ~!!」ってな味になること間違いなし。
つまりは言葉にならない美味さ。察して下さい読者の皆さん(笑)
嗚呼、おでんでんでん。漢字で書くと御田。
そんな庶民の味ひとつでこんなにもたぎる思いが出来るなんて、
今日も幸せな一日なり~(笑)